【豊明市立中央小】 すばらしい いのちの誕生
- 公開日
- 2016/02/22
- 更新日
- 2016/02/22
心の教育推進活動(モラルBOX掲載用)
「すばらしい いのちの誕生」
授業参観において、11月に6年生、2月に2年生が学級ごとに、豊明市保健センターの保健師・助産師による、いのちの尊重推進事業「すばらしい いのちの誕生」の授業を受けています。
<ねらい>
・誕生の場に立ち会う助産師から、胎児の力・命の誕生についての話を聞き、命を授かった喜びを感じとらせる。
・家族が自分にしてくれたことの体験を知らせることにより、自分も家族や周囲の人によって、大切に育てられ、 今日まで成長してきた「大切な存在」であり、「かけがえのない自分」であることを実感させる。
・生命のつながりについて関心をもたせる。
<指導の流れ>
1 いのちの始まりから誕生までを知る
・精子と卵子がひとつになっていのちが始まることを知る。
・おなかの中の赤ちゃんの成長と、母親の気持ちや様子を知る。
・いのちが生まれる「出産」の喜びを知る。
2 誕生してからの成長を知る
・赤ちゃん(自分)が育つために、両親や多くの人の支えと愛情があったことを知る。
・遠い祖先から受け継がれてきた命のバトンを受け取った自分について考えさせる。
・自分も命を受け継いでいく一人であることについて知る。
3 赤ちゃん人形抱っこにより「いのち」を体感する。
・参観している保護者とともに、赤ちゃん人形抱っこをし、自分自身の成長を振り返らせ、自分が赤ちゃんを育てるときに思いを巡らせる。
4 学習のまとめ
・学級担任の話を聞く。
<児童の感想(一部抜粋)>
・今日、命の授業を受けて、自分が生まれてくるまでのことを知りました。会ったことのない、ひいひいばあちゃんやじいちゃん、それよりも上の人たちがいたからこそ、今、自分が生きていられるということを知りました。感謝したいです。また、赤ちゃんの抱き方も勉強になりました。一瞬抱いただけで「重たいなあ」と思ってしまったけど、この重さを一日に何時間も抱いて、育ててくれた親に感謝したいです。
・ 「いのち」が大切なのは、親から聞いて知っていたけど、自分を産んで、必死で育 ててきたと思うと、いじめなどで、自殺で命を落とす子がいると思うと悲しくなります。私は命を大切にしていこうと改めて思いました。
・私はこの授業でたくさん学ぶことができました。お母さんは、私が生まれるまで、とっても楽しみにして、生まれたときにはとってもうれしかったんだと分かりました。家に帰ってお母さんと、私が生まれたときの体重などの話をしました。たくさん話をしてくれたので、とってもとってもうれしかったんだと思いました。私も大人になって、お母さんの気持ちになりたいです。
<保護者の感想>
・お母さんになれてうれしかったよ。生まれてきてくれてありがとうね。これからもたくさん遊んで、お勉強して、ゆっくり大人になってね。
・産まれた直後「かわいい女の子ですよ。」と看護師さんが、私の顔に赤ちゃんをピトッとくっつけてきて、肌のぬくもりを感じてうれしかったことを思い出します。 大切な命ということは常日頃伝えています。娘は、お腹の中で大きくならず、7か月から入院しましたが心拍が弱くなり帝王切開で産まれ肺が未熟だったため、救急車で別の病院のNICUへ運ばれ、助けられた命です。本人も命に対して特別な思いをもっていると思います。改めて命の大切さを感じることができました。
・自分の命の尊さを感じてくれてうれしく思います。○○ちゃんが産まれてきてどんなにうれしかったか!!○○ちゃん、パパとママの子として産まれれてきてくれて本当にありがとう。
・娘は12年前に1266g(28週)でこの世に産まれました。産声をあげることもできず、すぐに人工呼吸器を付け保育器に入りました。いろいろなことがあったけれどたくさんの方たちのおかげで娘はここまで大きくなれました。娘が産まれてきたこと、いろいろなことを乗り越えて成長できたこと全てが「キセキ」です。
<まとめ>
この授業を通して、出生児のエピソードや様々な出来事や命について親子で語り合う機会となっている。授業後の児童の振り返りアンケート「自分のことが好きか」「生まれてきてよかったと思うか」「これからも自分のことを大切にしようと思うか」「これからも家族や友だち、周りの人を大切にしようと思うか」の4項目に、「思う」「やや思う」と答えた児童は9割以上であり、児童の自己肯定感や命に対する真摯な気持ちを育てることができているといえる。
本校では、平成20年からこの授業を実施しており、数年前からは授業参観で親子参加型にすることによりさらに効果をあげている。
現在は、豊明市内9小学校、3中学校の全学校で同様の取組が行われている。
この取組を通して、豊明市内児童生徒の命を大切にする気持ちを養っていきたいと思います。