モラルBOX日記

【豊明市立栄小】 ぼく、わたしのたんじょう

公開日
2016/02/22
更新日
2016/02/22

心の教育推進活動(モラルBOX掲載用)

 本校では、毎年、2年生と6年生が『命の授業』を行っています。これは、学校と豊明市保健センターが『いのちの尊重推進事業』の一つとして実施しているものです。
 「自分のいのちの誕生は、数々の《 奇跡 》の積み重ねから始まったそんな自分を大切に・・・ そして、同じように生まれてきた自分の周りの人も大切にしてほしい・・・」
 そんな思いを込めて、2月3日、2年生を対象に、いのちの誕生に日々向き合っている助産師と保健師の方々がお話をしてくださいました。当日は、授業参観日で、多くの保護者も一緒に参観をしてくださいました。
 授業の中では、いのちは、その始まりから誕生まで「自分自身の生きる力」によってすごい速さで成長することや、家族や周りの人の「無事に生まれてきてほしい」と願う気持ちがあったことを一緒に考えました。子どもたちは、針で穴を開けたほどの小さな受精卵がいのちの始まりだったことに驚いたり、子宮の中の胎児の成長の映像や胎児人形を見ては驚きの声を上げ、“胎児心音”を聞いては胸に手を当てて同じように生きていることを実感したりと、見ること、聞くことに驚きと感動の連続でした。また、子宮に見立てた大きな“子宮袋”から一生懸命生まれ、みんなに祝福される「オギャー体験」をしたり、たくさんの人の愛情に包まれたことを思い起こしたりしながら、実物大の赤ちゃん人形を優しく抱っこする「赤ちゃん抱っこ体験」も行い、周りの人に大切に育まれたことを実感することができました。
 この授業を通して、子どもたちは、「自分のいのちはお父さんとお母さんからもらったんだなあと思いました。いのちは大切に自分で守ります」「これからも家族や自分を大切にしようと思います」「赤ちゃんは重くて抱っこするのがたいへんでした。こんな重いのに、お父さんやお母さんはたくさん抱っこしてくれてうれしいです」など、たくさんの感想を残すことができました。また、保護者からも、「興味津々で身を乗り出して聞く姿や、赤ちゃん人形を抱っこするときの優しい姿が見られてよかったです」「自分の命も周りの命も同じだけ大切で尊いものだと感じられる授業でした。自分の存在そのものに価値があると考えられる子になってほしいです」「私自身も出産するときの気持ちを思い出しました。生まれてくることは、とてもすごいことで、みんなを幸せにすることだ、ということを感じながら、自分も含めて、人を大切にする気持ちをもち続けてもらいたいと思いました」など、たくさんの感謝の声や御意見、感想が寄せられました。この授業を通し、子どもたちと保護者の間で命の大切さ、家族の有り難さをお互いに共感する時間になりました。