モラルBOX日記

【新城市立新城小学校】思いがつまった「ぎょぎょランド」

公開日
2017/09/14
更新日
2017/09/14

心の教育推進活動(モラルBOX掲載用)

 新城小学校の校庭にある「ぎょぎょランド」には、湧き水を利用した池があり、カワムツやアブラハヤ、ヨシノボリなど、地域の川にすむ多数の魚がいます。池の周りには、たくさんの花木が植えられ、子供たちに人気のスポットとなっています。「子供たちや地域の方の憩いの場をつくろう」という願いが込められている「ぎょぎょランド」。その歴史は、平成6年にまでさかのぼります。
 当時の写真を見ると、パワーショベルが掘った穴から子供たちが手作業で大きな石を運び出すなど、大工事であったことがわかります。その8年後には、橋や階段ベンチづくりなどの活動が行われました。しかし、年月とともに荒れ始め、水が濁り、蛇が現れる場所になってしまいました。
 そこで、平成25年度より、6年生の有志がGSP(「ぎょぎょランド」再生プロジェクト)を立ち上げました。地域やPTAにも協力を得て、約23メートルもの掘削で水脈にたどり着き、「水の流れる滝」を設置しました。また、安全に遊べるように池のかさ上げや排水溝の整備、人が集まる環境にするための看板の設置、花木の植樹等が行われました。今年の夏休みは、22名のボランティア児童が清掃活動をしました。活動を終えた子供たちは、「『ぎょぎょランド』の池がきれいになった」「地域の方もたくさん遊んでほしい」と満足そうでした。一緒に参加した保護者も「この場が子供や大人達の交流の場になってほしい」と話していました。GSPの活動は、「場の再生」という目的にとどまらず、「すてき」なことをしようと、子供と大人がつながりをもち、互いに成長していけるよさがあります。そのよさを、「ぎょぎょランド」に集まった子供や大人達が受け止め、さらに広がっていくことを願います。