モラルBOX日記

【扶桑町立扶桑北中学校】道徳科の授業「まだ進化できる 〜イチロー選手の生き方〜」

公開日
2019/07/19
更新日
2019/07/19

道徳科の授業実践(モラルBOX掲載用)

 今年度より、中学校でも「道徳」が「特別の教科 道徳」として教科化され、教科書を中心に授業実践を行っています。
 1年生では、「まだ進化できる〜イチロー選手の生き方〜」という教材で、道徳科の授業を行いました。本教材は、イチロー選手の生き方を通して、今の自分を見つめ直し、向上していこうとする態度を育てることをねらいとしています。
 授業の中では、「なぜ大記録を達成できたのか」を考え、イチロー選手のすごさに迫りました。さらに、世界一になったのに「まだ進化できる」と言っているイチロー選手は、どんな思いをもっているのかを、グループで話し合いました。「満足は自分が決めるもの」「積み重ねていけば、まだ上に行ける」など、向上心をもち、積み重ねていくことの大切さを考えることができました。
 最後には、「これからどんな自分になっていきたいか」という発問をし、自分事として考えました。バスケットボール部の生徒は、振り返りの中で「レイアップシュートが入るようになって満足し、他の練習ばかりしていた」と書いており、イチロー選手の生き方をヒントに、今の自分を見つめ直すことができていました。
 本校では、「考え、議論する道徳の授業」を目指して、授業実践に取り組んでいます。特にグループでの活動に力を入れており、「MCカード」という話型が書かれたカードを使って話合い活動をしています。MCの生徒が質問したり、話題を振ったりしていくことで、話して終わりではなく、一人一人の意見が深まっていくようにしています。話型を使って話すことにも少しずつ慣れ始め、スムーズに意見が出し合える場面も見られるようになってきました。今後も「MCカード」を使って、話合いが深まるように取り組んでいきたいと思っています。
 授業で使ったワークシートは、道徳ファイルに保管し、4か月ごとに「成長実感シート」を記入しています。学んだことを振り返りながら、自分が成長したことや、今後の生活に生かしていきたいことを考える時間も大切にしています。