【豊田市立土橋小学校】「しんせつはいいきもち」の授業実践
- 公開日
- 2019/12/06
- 更新日
- 2019/12/06
道徳科の授業実践(モラルBOX掲載用)
1年生の授業実践を紹介します。1年生の子供たちは、「人に優しくすることや、親切にすることは大切である」ということは知っています。しかし、人に親切にすると自分がどんな気持ちになるのかを考えたり、じっくり感じたりすることはできていません。そこで、「はしのうえのおおかみ」の題材を使って、実際にその立場になって考える機会を設定しました。
はじめに、「親切ってどういうことかな」と尋ねました。すると、「やさしいこと」「助けてあげること」などの意見が出ました。次に、紙芝居形式で物語を読み、気になったことや思ったことなどの感想を述べさせ、それをもとに中心発問をしました。すると、「悪いおおかみが、くまのお手本を見てやさしくなった」「自分もやってみようと思った」などの感想が出たので、「いじわるなおおかみが、どうしてやさしくなったのか」を中心発問とし、話合いを進めました。
途中、役割演技をすることで、くまに抱きかかえられて橋を渡らせてもらったおおかみの気持ちに、しっかりと目を向けることができました。その後、ペアトーク「ねえねえタイム」で、やさしくなったわけを、自分なりに考えて伝え、全体の話合い「わいわいタイム」で、意見の交流をしました。「だっこしてもらってよい気持ちになった。だから自分もやってあげたくなった。やさしくしてあげたい」「一緒に渡れてよい気持ちになった」などの意見が出ました。
最後に、うさぎに親切にしたことで、おおかみの気持ちが変化したことに対して、「親切はしてもらう方も、してあげる方もよい気持ちになる」という意見を発表しました。
今後も、役割演技を取り入れながら、1年生が実感としてとらえて考えることができる授業を行っていきたいです。