モラルBOX日記

【小牧市立陶小学校】「音読」でつながる温かい心

公開日
2020/03/12
更新日
2020/03/12

心の教育推進活動(モラルBOX掲載用)

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 本校では、毎週水曜日の朝、1〜3年生を対象とした「読み聞かせ」が行われています。「読み聞かせ」をするのは、PTAのお母さん方や地域のボランティアの方々です。学年や季節、興味に応じた絵本を選んでくださるので、子供たちは、毎週この時間を心待ちにしています。ときには、大型絵本や紙芝居を読んでくださることもあります。読み聞かせが始まると、教室はシーンとして、子供たちは、絵本の世界へと吸い込まれていきます。
 子供たちが楽しみにしているのは、絵本の「内容」だけではありません。大人による「読み聞かせ」は、子供たちにとって、まさに「音読」の手本でもあり、「音読」を学ぶ機会にもなっています。登場人物になり切った台詞、自分がその場にいるような情景や状況、心に迫ってくるような緊迫感、思わず笑ってしまうような関西弁、ときには聴き手に話しかけてくるような問いかけなど、様々な表現を学んでいるようです。
 聞いて学んだ「読み方」は、子供たちの「音読」として表現され、受け継がれていきます。3年生の国語「ちいちゃんのかげおくり」では力をふりしぼってかげおくりをするちいちゃん、「モチモチの木」ではじさまのために体を丸めてふっとばして走る豆太など、登場人物になり切ってお話の世界に浸り、心豊かに音読する子供の姿がありました。
 また、読書週間には、子供どうしの「読み聞かせ」があります。高学年の児童が同じグループの低学年のために、喜んでくれそうな本を選び、練習を繰り返します。音読の仕方はもちろん、本の見せ方やページのめくり方までも工夫した「読み聞かせ」で、教室は温かい空気に包まれていました。
 子供の心を穏やかにし、自然と表情を和らげる「読み聞かせ」。これからも、「読み聞かせ」や「音読」を通して、豊かな表現力だけでなく、「温かい心」が人から人へ受け継がれていくことでしょう。