【刈谷市立衣浦小】衣浦っ子のなかよし活動
- 公開日
- 2012/05/02
- 更新日
- 2012/05/02
心の教育推進活動(モラルBOX掲載用)
本校は、徳川家康の母「於大の方」ゆかりの楞厳寺がそばにあり、古さと新しさの融合する地域にある、各学年60〜70名程度の2クラスを基本とする小学校です。近年では、核家族・少子化にともない、子どもたちは、たくさんの兄弟姉妹の中で教えられ鍛えられる経験が乏しくなりました。また、年齢の違う子とのふれあいや、立場の違った仲間と心が通じ合う機会も多くはありません。
そこで、本校では異学年交流の縦割り活動「なかよし活動」を行っています。この活動も5年目となり、なかよし活動で育った子たちが大きくなった今では、すっかり日常に定着した活動となりました。小さい頃に教えられていた子が、今ではお世話をして感謝をされる立場になるという成長があるのです。
なかよし活動の担当教師は、第二の担任として1年間、30人ほどのグループを指導します。グループには「パイナップル」「りんご」などの果物の名前をつけ、その中で男女別に4〜5のグループを作ります。毎年、6年生全員がリーダーとなります。グループで行う日々のなかよし清掃が基本で、ほうきの使い方、雑巾の絞り方、あいさつや言葉遣い、礼儀などを高学年の子が低学年の子に教えるほほえましい姿があります。
また、なかよし活動の時間を設定して、そうじの仕方やグループの問題点を話し合ったり、一緒に遊んだりします。月に1回、25分放課に、なかよしグループ遊びの日も設定しています。普段でも同じグループの小さい子と遊ぶ姿も見られます。地域の講師の方から学ぶなかよし講座や、なかよし弁当などの活動もあります。
これらの活動により、子どもたちが共に慕い合う様子が、学校生活の随所に感じられます。最近の卒業式でも、大声で泣いて別れを惜しむ低学年の児童がたくさん見られ、つながりの深さを感じています。