モラルBOX日記

【半田市立有脇小】地域とつながる「かいどり」

公開日
2013/11/08
更新日
2013/11/08

心の教育推進活動(モラルBOX掲載用)

 有脇小学校では、毎年地域にいくつかあるため池のうち1箇所の池の水を抜き、網や手で魚を捕獲する「かいどり」という活動に参加しています。「かいどり」は、ため池の保全と清掃、外来種の駆除を目的に実施するもので、地域の方が作っている「有脇の農地・水・緑を守る会」が中心となって実施されています。
 今年は新田池にて実施され、3年生から6年生までの児童が、水を抜いたため池に入りました。新田池は他の池よりも泥が深く、児童は胸まで泥につかって悪戦苦闘しながら魚を捕まえ、魚の種類について調査したり、外来種を駆除したりする活動に協力しました。中には体長が50cm以上の鯉を捕まえた児童もいました。児童は「魚を捕まえることができたのでうれしかった。来年はもっと大きい魚を捕まえたい。」「前回より外来種がとても減っていたのでよかった。」と感想を述べていました。
 こうした体験ができるのも、地域の「有脇の農地・水・緑を守る会」の方々が、ため池周りの草を刈り、池の中のごみを撤去し、魚の入れる水槽を設置するなどの準備をしてくれたおかげです。有脇小学校の児童は、地域の方の温かい気持ちに育まれ、身近な環境に生息する多様な生物と触れ合い、生物がつながって共に生きていることについて学んでいます。そして、「かいどり」を通じて、自分の住む地域への愛着と地域の方への感謝の気持ちを育んでいます。