モラルBOX日記

【新城市立東陽小】相手の立場に立った思いやりについて考える道徳の授業

公開日
2015/02/26
更新日
2015/02/26

心の教育推進活動(モラルBOX掲載用)

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 本校は、全校児童102名ということもあり、縦割り班(異学年集団)による活動が活発である。そのため、上の学年の子は下の学年の面倒を見ようという意識のある子が多い。しかし、そんな中でも「○○してあげたのに」や「全然喜んでくれない」と不満の声を漏らすことがある。その原因としては、子どもたち自身に思いやりの気持ちがあって行っているものの、相手の気持ちや状況を考えていないということが考えられる。
 そこで5年生では、道徳の時間に「相手の立場に立った思いやり」の授業を行った。
 資料は「郵便局での出来事(実話による自作資料)」。内容は、以下のようである。
郵便局を訪れた目の不自由なおばあさんが困っている様子を見てを案内してあげようとした若い男性がいた。ところが、おばあさんの手を取り窓口へ連れて行こうとしたとたん、「ぎゃー、やめて!」とおばあさんに大声を出され、男の人はその場を去って行ってしまったという話である。
 授業の中で子どもたちは、初めのうちは、「どうして。大声出した?」という反応であったが、そのうち「怖かったんだと思う」という意見が出た。そこで実際に目隠しをして、手を引っぱらせた。すると「思っていたよりもずっと怖かった」「声をかけてあげればよかった」などの気付きがみられ、「手を引く」という『親切な行為』が、目の不自由な方にとっては、『恐怖を与える行為』になってしまうことを確認した。
ふりかえりでは、「友達の水筒を席に持っていって、置いておいたら、その子が水筒置き場を探していたということがあった。一声かければよかった。」「家でご飯を炊いたら、お母さんに怒られた、予定があったらしい、確認をすればよかった。」という意見が出た。
相手の立場に立つということは難しいことである。道徳の授業だけではなく、各教科全体を通して、また、学校生活の様々な場面で意識をもたせていきたい。