【豊橋市立北部中】中学生が書いた作文を読んでみよう(人権作文)
- 公開日
- 2016/12/27
- 更新日
- 2016/12/27
心の教育推進活動(モラルBOX掲載用)
本校では、毎年、人権週間に、人権に関する道徳の取組をしています。人権作文集から選んだ作文を紹介し、同じ中学生が書いた文章に触れることで、人権についてより身近に考えるよい機会となっています。本年度も、三つの作文をワークシート形式にしたり、道徳授業の資料形式にしたりして紹介しました。
1日目には、本校の卒業生の「いじめ」についての作文を朝読書の時間に読み、感想を書きました。先輩が書いたものということでひときわ親近感をもつことができたようです。
2日目には、中学生が書いた「戦争を次世代に伝えて」という曾祖父の話を話題とした作文を教員が読み聞かせしました。読み聞かせという形を取ったことで「戦争」というテーマの中のなじみのない言葉もすんなりと頭に入ってきたようです。これらの作文に対するクラスメイトの感想は学級通信の人権週間特別号で紹介されました。
3日目は道徳の時間に「温かさを分け合って」という東日本大震災で転校した経験を綴(つづ)った作文を教材として取り上げ、道徳授業を行いました。「風評被害」や「放射能差別」という言葉を初めて聞いた生徒も多く、震災被害の側面を改めて知ることができたようです。話合いを通して「風評被害」「放射能差別」は「いじめ」と共通点があることに気づきました。東北で起こっていることが決して他人事ではないということ、被害を受けている人に対して理解がないということなど多くの意見を交換しました。
人権週間では日頃余り考えることがない「人権侵害」が日常生活の中に多くあることに気づきました。「何げなく過ごす中で、自分でも気づかないうちに人権侵害をしているかもしれない」「相手の気持ちになって考えてみる」といった振り返りがみられ、人権に対する考えを深めることができました。