【小牧市立味岡中学校】道徳科の授業実践「ひび割れ壺」
- 公開日
- 2020/02/17
- 更新日
- 2020/02/17
道徳科の授業実践(モラルBOX掲載用)
3年生の教材「ひび割れ壺」で授業を行いました。面接練習を行っても、なかなか自分の短所は言えても長所を見つけたり表現したりすることができず、悩んでいる生徒が多くいました。そんな生徒たちに、自分のよさに気づけるようになってほしいという思いをもって実践を行いました。
最初に、ペアで「お互いのよいところ」について、1分程度具体的なエピソードを絡めて言い合うことで、温かい雰囲気を作りました。その後、「では、自分の短所は?」と問いかけ、「今日は、『自分らしく生きるとは』について考えてみよう」と提示し、「ひび割れ壺」の範読を聞きました。
簡単に登場人物の確認をした後、グループ隊形にして、「水くみ人は、何をひび割れ壺に伝えたかったのか」について話し合いました。「ひびは、本当に短所なのか」「ひびは、ない方がよいのか」などについて議論した後、「では、わたしにとってのひび、つまり短所について考えてみよう」と投げかけ、グループでそれぞれの短所について話し合いました。
授業を終えて、短所が場合によっては、長所ともいえること、「ひび=短所」も、自分の一部であることに多くの生徒が気づくことができました。また、仲間から様々な指摘をしてもらうことで、自分では気づいていなかった自分のよさに気づける生徒もいました。
考え、議論する道徳の授業づくりを通して、生徒の意見を否定せず受け止める難しさとやりがいを実感しています。今後も、一人一人が納得解をもてるような授業を目指していきます。