【岡崎市立美合小】郷土の偉人に学び、豊かな心を育む道徳の時間
- 公開日
- 2012/07/05
- 更新日
- 2012/07/05
心の教育推進活動(モラルBOX掲載用)
岡崎市出身の偉人である徳川家康にまつわるエピソードを物語風にして資料化し、6年生で道徳の授業を行いました。
数々の功績を残した徳川家康も、三方ヶ原の戦いでは、初めての負け戦を経験しました。当時、各地に勢力を広げていた家康は、生き残って後のことを考えるということよりも、逃げ帰ることの方が恥になると考えたのでしょう。勝算がないと考えた家来たちの反対を押し切ってこの戦を始めた家康は、結果的に多くの家来たちを犠牲にしました。そして、この無謀な行動を反省し、戦に負けた惨めな自分の姿を絵師に描かせたのです。
武田軍と戦いをすると決めたとき、家来に生き残るように進言されたときの家康の気持ちをそれぞれ考えた後、中心発問を「自分の姿を絵師に描かせたとき、家康はどんな気持ちだったでしょう。」として、話し合いをしました。子供たちは、自分の意思を貫こうとした家康に共感しつつも、家来たちの死や労苦を思いやって深く反省し、この失敗を次に生かそうとする家康の気持ちに気付いていきました。
学習を振り返る子供たちの感想の中には、「失敗したことを忘れないように深く反省し、二度と同じ失敗をしないように努力できる人になりたい」「失敗を次の成功につなげるように、大事なところではどんな行動をするのがよいのかよく考えるようにしたい」というように、家康の姿から学んだことを、自分の生活の中で生かそうとするものが多く見られました。