モラルBOX日記

【豊明市立豊明小】「福祉実践教室を通して」

公開日
2012/11/06
更新日
2012/11/06

心の教育推進活動(モラルBOX掲載用)

 本校では,毎年6月,4年生以上の児童を対象にして「福祉実践教室」を実施しています。障がいのある方たちから話を聞いたり,車いす体験,高齢者擬似体験,視覚障がい者ガイド,点字,知的障がい・発達障がい理解,手話の体験をしたりすることにより,障がいのある人たちへの接し方や,ともに生きることについて学ぶ機会とすることを目的にしています。学校一日公開の日に実施することで,保護者の方にも多数参加していただきました。
 最初に,参加者全員を対象にして,車いす講師の肢体不自由の方に講話をしていただきました。障害とは,福祉とは何か,と深く考えさせられるお話をいただきました。

<児童の作文より(一部抜粋)>
・  ○○さんの話の中で「自分でやれることは自分でやりたい。」という言葉に感動しました。わたしは,普段「あれ取ってきて。」と人に頼むことが多いのですが,自分でできるのに何で人に頼んでいるのだろうと自分のことなのに思いました。わたしが考える福祉とは,人々や世の中の幸福です。障がいとか関係なく,皆の幸せが福祉なのではないかと思います。皆を幸せにするのが福祉を実践することだと思います。          
・ 講話の後,学年を2グループずつに分けて,全部で6種類の福祉体験学習を行いました。 実際に道具を身に付けたり使用したりすることで,障がいのある方がどんな状況や気持ちであるか,体験することができました。

・ 車いす体験で,正座をして目を閉じて乗るように言われたので,やってみたらいつどこに行くかも分からないし,どこに段があるかも分からず,こわかったです。障がいのある方は,そのこわさを乗りこえて,がんばって生きているんだな,と改めて思いました。良い体をもっているのに,何かをたのまれたらすぐに「面どうくさい」と言う自分がはずかしく思いました。困っている方を見かけたら,声をかけて少しでも手助けになるようにし,自分の体の良さに感謝して生きていきたいです。                                  
・ 福祉実践教室を通して,障害や福祉に対する関心が一段と高まり,「相手を思いやる心」を育てる貴重な時間となっています。今後も,ボランティアの方々の協力の下,継続して毎年実施をしていきます。