モラルBOX日記

【豊橋市立石巻中】ことしもおいしい石中茶ができました!

公開日
2013/08/06
更新日
2013/08/06

心の教育推進活動(モラルBOX掲載用)

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 石巻中学校では、昭和3年から学校の敷地内でお茶の木を栽培しています。毎年、このお茶の葉を摘み、石中茶と呼ばれるお茶を生産しています。茶摘みは本校の生徒たちにとって毎年恒例の大きな行事です。
 長い歴史の中で、地域の大先輩や、父母の方々もみなさんお茶の木の栽培、茶摘みを体験してきました。本校の校区では、農業に従事されている保護者の方が多いものの、生徒がそれを手伝うことが少なくなっているのが実態です。そんな中で、お茶の木が育つようにと、生徒たちが適時水やりや草取りも行っています。本校では、このように植物を大切に世話をし、収穫作業をすることで子どもたちの心を育てたいと考えています。
 毎年5月に、栽培したお茶の木の茶摘みを全校生徒で行います。このときには、茶摘み初体験の1年生は、各クラス4グループに分かれて3年生から摘み方を教えてもらいます。摘んだお茶は、緑化委員の生徒が大きなビニール袋に入れて集めます。集められた茶の葉は製茶工場へ運び、製茶をしてもらいます。3年生は特別に、地域の方に講師をお願いして、自分たちで手もみ茶づくりも行っています。
 できあがったお茶は、5月末には「新茶を味わう日」と題して、マイカップを持参し、給食の時間に生徒全員でおいしくいただきます。まだお茶のおいしさがわからず、「にがい!」と言う生徒もいますが、毎年この日を楽しみにしている生徒もいます。自分たちの手で生産したお茶の味は格別だとのことです。また、緑化委員の生徒が新茶をパック詰めにして、地域でお世話になっている方にプレゼントも行っていて、毎年、「今年もおいしいお茶ができたね。ありがとう。」と喜んでいただいています。
 本校では、さまざまな行事やボランティア活動を通して、生徒と地域とのつながりを大切にしています。そのなかで、この石中茶が生徒と地域の橋渡しをしてくれています。これからもこの長い伝統をもつ活動を継続していきたいと考えています。