モラルBOX日記

【半田市立板山小学校ならわ学園分校】心を磨く和太鼓の演奏

公開日
2013/11/28
更新日
2013/11/28

心の教育推進活動(モラルBOX掲載用)

 本校では、週2時間の総合的な学習の時間を利用して和太鼓の練習に取り組んでいます。和太鼓の演奏を通して、情緒の安定や心身の健やかな成長を支援することがねらいの一つです。
 練習はまず、礼儀正しく正座をしてのあいさつから始まります。気持ちを鎮め、精神を統一して物事に取り組む第一歩です。2年生から6年生まで全校児童28人が3人ずつチームを作り太鼓を打ちます。練習する曲は「太鼓囃子」や「お祭り太鼓」などで、一面を3人で同時に打ったり、曲の中で次々と打ち手が交代したりと、仲間と息を合わせることが必要です。
 練習を続けている上級生は、姿勢や構え方・バチの持ち方や動きなど、下級生からみるとすべてが「かっこいい」憧れの存在です。上級生は、それを文字どおり手取り足取り下級生に教えることで、年長者としての自覚と年少者を大事にしようとする気持ちが育ちます。そして、下級生には「自分もこんなお兄さん(お姉さん)になりたい。」と、上級生を慕い敬う気持ちが芽生えていきます。全員の息がぴったりと重なり、音が一つになると児童の間に一体感が生まれ自然と笑顔がこぼれます。
 練習の後の振り返りでは、お互いのよいところを発表し認め合うことで、自己効力感が高まり、よりよい演奏にむけたステップアップになるとともに、仲間とのつながりを深めています。
 発表の場は、半田市の音楽会の他、学園祭や地域の敬老会など年に7回ほどあります。笑顔で力いっぱい演奏する姿に、観客から惜しみない拍手や激励の言葉をいただいて、回を重ねるごとに、いっそう練習に対する意欲も高まってきました。
 心情や感性を育てる音楽の力や仲間とのつながりを通して、心を磨いていける児童の育成を目指し、今後も努力を続けたいと思います。