モラルBOX日記

【東浦町立森岡小学校】「道とく振り返りシート」を利用した一枚ポートフォリオ評価

公開日
2020/02/10
更新日
2020/02/10

道徳科の授業実践(モラルBOX掲載用)

 本校は、昨年度より、「道とく振り返りシート」を利用し、一枚ポートフォリオ評価を行っている。道徳の計画案に従い、各学年の重点目標をもとに、テーマを設定している。
 本年度の2年生の重点目標は、「善悪を判断し、人間としてしてはならないことについて考える」「友達と仲よく助け合う気持ちを養う」である。そのため、テーマを「友達や地域の人と仲よくするために、自分ができること」とした。そして、教科書の資料の中から、「友情、信頼」「節度、節制」「親切、思いやり」など、人との関わりに関する内容を選び、それらの授業後に振り返りシートを書くよう計画を立てた。
 まず、授業前にテーマについて考え、シートの「授業前」の欄に記入させる。児童は、「友達に、一緒に遊ぼうと声をかける」「困っていたら助けてあげる」などの考えを記入していた。その後、「きいろいベンチ」「おれたものさし」「かっぱわくわく」「あいさつっていいな」などの学習をし、シートに考えを書き加えていった。最後に、すべての授業の感想を読み返させ、授業を振り返らせた後、シートの「授業後」の欄に、もう一度、テーマについて考えを記入させた。児童は、「あいさつをする」「親切にする」「みんなでつかうものは、大切につかう」「いつも笑顔でいる」「正直にあやまる」など、考えを膨らませていた。そして、学習前と学習後の記述を比較し、感じたことを記入させた。
 「道とく振り返りシート」に蓄積された児童の記述から、児童の成長を見ることができた。すべてを通して見ると、記述が増え、内容も深まっている。また、児童本人も自分の成長を自覚できた。さらに、「道とく振り返りシート」は、担任の評価を記載し、家庭に持ち帰らせる。保護者に個々の児童の成長を知らせるという面でも、大変便利である。